と、いうわけで 膝から下を見てみよう、の記事で使った動画を使って
女子のショートの説明をしてみたいと思います。

男子はまた後日。。。

2009-2010 バンクーバーオリンピックのシーズンのSPの動画を見てみます

五輪後にいつもルールが改正されます。
この動画の後、2010と2014年にルールが改正されていますので
それも併せて見てみましょう。

フィギュアスケートには
ざっくりわけますと
・ジャンプ
・スピン
・ステップ
・スパイラル
の要素があります。

女子のショートには2014現在、以下の7つの要素をいれなくてはなりません。

1.アクセルジャンプ
(09-10シーズンまではダブルアクセルのみ
10-11シーズンからは ダブルアクセルもしくはトリプルアクセル)

2.ステップからの三回転ジャンプ

3.三回転ジャンプを含む連続ジャンプ

4.後ろに反り返るレイバックスピン

5.フライングスピン

6.コンビネーションスピン

7.ステップシークエンス



さて、先日、ジャンプは見分けられるか?という投げかけに
「トリプルとルッツしか見分けられません」というメッセージをいただきました。

トリプルと ルッツ とは???

と聞き返したところ
トリプルアクセルと ルッツとのことです。。。

というわけで 気を取り直して
ジャンプですが

基礎点の高い順に

アクセル
ルッツ
フリップ
ループ
サルコー
トーループ

になります。

09-10シーズンのルール下
女子ショートで 一番基礎点の高いジャンプ構成は
どんな感じだったのでしょうか。

浅田真央はルッツでは減点をくらってしまう状態だったので
ショートには入れませんが
トリプルアクセルを組み入れていました。

浅田真央以外のトリプルアクセルを跳べない女子で
高い基礎点となるジャンプ構成は
ダブルアクセル
ルッツ-ループの連続トリプル
ステップからのフリップ

になりますが
連続ジャンプの二番目に 
ループジャンプを入れる選手は非常に少なく(浅田とか安藤とか)
しかも 回転不足をとられることが多かったです。

で、セカンドジャンプにループではなくトーループを入れる
これが金妍児の構成になります。

さて、「膝から下を見てみよう」の記事の金妍児の動画を見てみましょう。


2009 アメリカ大会 SP


最初のジャンプは トリプルルッツートリプルトーループ

先ほども書きましたが 金妍児はセカンドジャンプに三回転ループをつけることができません。

冒頭のジャンプまでの漕ぎは 0:58辺りから6回かな?
これは少ないほうがスケートがうまいことになります。

ジャンプの時、一般に身体が時計回りとは逆に回ります
(コストナーは時計回りに回ります)

ここから先は 一般的な時計回りとは逆に回る選手を基準に書きます。

ルッツの特徴は
金妍児のルッツは1:03辺りから
すーっと長く後ろ向きに滑ってきて左足の外側に体重をかけた後
右脚を引いてつま先をつきます。
その時右手は後ろに引き、左手は身体の前に伸ばします。

簡単な見分け方としては 
後ろにつーーーーー っとくる です。

ただし、こういう助走で 四回転トーループを跳ぶ選手もいますから
絶対的な見分け方ではありません。

そして次のジャンプへ。

ステップからの三回転フリップ
動画の1:18くらいから助走に入ります
漕ぎが 1、2  そして 1,2,3 かな

ちょこっとお尻をふるのがステップ
そして フリップジャンプ

フリップジャンプの見分け方は
前向きに滑ってきてフリーレッグの右足を利用して直前にくるっと半回転して
右脚をそのまま後ろでつま先ついて回ったら フリップって感じ。

で、アクセルジャンプですが
金妍児動画でいうと2:25のところ
右脚で滑ってきて肩越しに進行方向を見て
左足を前向きに踏み込んで跳ぶ
前向きに踏み込むのがアクセルだけなので見分けやすいです。





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